【食品ロス削減×圧力鍋レシピ】ベジブロスで作る丸ごと玉ねぎスープ
こんにちは。
大田区久が原の料理教室MICHIKO's Cooking主宰、
料理家・圧力鍋料理研究家の戸根みちこです。
10月は食品ロス削減月間。
ご存じでしたか?
普段捨ててしまっている食品に、ちょっと目を向けてみるのにいい時期です。
普段、買いすぎて消費期限を過ぎてしまうとか、野菜を悪くしてしまうとかいったことは
極力しないように心がけているので、罪悪感を感じるほどのフードロスはしていない(つもり)です。
が、毎日の料理で出てくる野菜くずって捨ててしまいますよね。
実は、この野菜くずがおいしいスープになるってご存じですか?
野菜くずからとるスープは、「ベジブロス」と呼ばれます。
野菜くずは、玉ねぎやじゃがいも、にんじんの皮など。
これらをじっくり煮込んだスープは、第7の栄養素と言われる『ファイトケミカル』が多く含まれるということで数年前に話題になりました。
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
普通のお鍋でベジブロスをとろうと思うと、弱火でコトコト30分ほどかかります。
圧力鍋を使うと、低圧で5分加圧するのみで完成。
しかも、圧力鍋に付属の蒸し台を沈めてから野菜くずをいれることで、
加圧後に蒸し台ごと持ち上げるだけで濾し作業も完了する、という楽さ。
こんな風に、最初に蒸し台をそのまま圧力鍋に入れてしまいます。
水や酒を入れて加圧して、蒸し台を取り出せば美しいスープの出来上がり。
昔、普通の鍋で作ったとき、どうもおいしくできなくてベジブロス作りをやめてしまった経緯があります。
おそらく火加減の問題だったとは思うのですが。
圧力鍋の「低圧」で作るようになってからは
味が毎回安定するし、びっくりするほどおいしいので
野菜くずをいつも冷凍庫に溜めて、ある程度の量になった時にベジブロスを作っています。
今回の圧力鍋レシピは、このベジブロスを使って作ります。
加える具は玉ねぎとベーコンのみ。
ベジブロス自体にうま味がしっかりあるので、
シンプルな具材でもレストランのような味わいになります。
これは、絶対に市販のブイヨンでは出せない味。
ベジブロスをとるときは「低圧」
玉ねぎを煮込むときは「中圧」
と、圧力を使い分けるのがポイント。
「中圧」という圧は聞きなれないかもしれませんが、これは
フィスラーさんの「ビタビット プレミアム」シリーズの圧力鍋で使用できる圧。
高圧だと煮崩れやすかった野菜を、きれいな形を維持しながらも短時間で美味しく調理することのできるモードです。
商品については詳しくはこちらのページをご覧ください。
様々な野菜のうま味に加えてベーコンのコクもしっかり。丸ごと玉ねぎを型崩れさせずに柔らかくするために、中圧を使用します。
レシピはこちらです。
ベジブロスで作る丸ごと玉ねぎスープ
<材料:2人分>
・野菜のくず(3種類以上) …50g
A
・水…500ml
・酒…大さじ1
・玉ねぎ…2個
・ブロックベーコン…100g
・塩…小さじ1/2
・パルメザンチーズ…小さじ1
・パセリ…適量
<作り方>
1. 野菜のくずを圧力鍋の蒸し器に乗せたら、三脚を入れずにそのまま 圧力鍋に入れる。
Aを加えてフタ を閉め、メインバルブを1(低圧)に セットして強火にかける。
圧力表示が上がって緑が見えたらごく弱火にし、緑のラ インを維持したまま5分加圧する。
火を止め、フタを閉めたまま自然放置する。圧力表示が完全に下 がったらフタを開け、蒸し器を取り出す。
2. 玉ねぎは皮をむいてヘタを切り落としたら半分の高さまで十字に切り込みを入れる。
ブロックベーコ ンは1.5cm角に切る。玉ねぎとベーコンを圧力鍋に入れたら塩 も加えてフタを閉め、メインバルブを2(中圧)にセットして強火にかける。
3. 圧力表示が上がって緑が見えたらごく弱火にし、 緑のラインを維持したまま4分加圧する。
火を止め、フタを閉めたまま自然放置する。
圧力表示が完全に下がったらフタを開け、玉ねぎとスープを器に盛り、パルメザンチーズをかけてパセリを飾る。
玉ねぎは、煮崩れないけれどスプーンで切ることのできる絶妙な柔らかさ。
そして、この美しいスープの色!
最初から最後まで圧力鍋1つで完結する、環境と美容にうれしいスープです。
圧力鍋は持っていないんだけど、何がいいのか知りたい、という方は
こちらのサイトに圧力鍋のメリットをまとめたコラムを書かせていただいているので
そちらも併せてご覧ください。
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