富山県視察 ~四十物昆布~
こんにちは。
大田区久が原の料理教室MICHIKO's Cooking主宰、
料理家・圧力鍋料理研究家の戸根みちこです。
「四十物」と書いて「あいもの」と読みます。
読み方を知らなかったのですが、スマホやパソコンで入力すると
きちんと変換されます。
この会社名は、社長の苗字。
60年ほど前に現社長のお父様が立ちあげられ、現在の四十物社長は2代目です。
富山って昆布採れたっけ?と思った方、正解です。
四十物昆布さんで取り扱っているものの多くは北海道の羅臼昆布。
富山は昆布の生産地ではありませんが、昆布を運搬する要地だったそう。
その影響で、富山県には北海道の昆布がたくさん入ったのです。
結果、富山県は昆布の消費量が全国一位。
そして、この四十物昆布さんは羅臼昆布の取り扱いが日本一の昆布問屋さんなのです。
なんと、「世界のベストレストラン50」で4度も世界一に輝いた、デンマークの『noma』は
四十物昆布さんから毎月100キロもの羅臼昆布を購入されているそうです。
それだけ、四十物昆布さんの目利きを信じてらっしゃるということですね。
今回は、工場内部を社長自ら案内してくださいました。
昆布がどのように獲れ、どのように商品化されるのかといった説明の後、
倉庫で貴重な商品を惜しげもなく見せてくださいました。
これは、最高級の一等品。超貴重品です。
温暖化の影響で、今年は一等のものは採れなかったそう。
温暖化の影響がこんなところにも出ているのは残念なことです。
が、四十物昆布さんの倉庫には一等品を始め、各等級の昆布の
ストックがたくさんあるので、安心です。
箱を結んでいる紐の色で等級がわかるようになっているそうです。
工場見学前に試食でいただいたとろろのおにぎりがあったのですが、
見慣れたとろろ昆布の隣に、黒っぽいとろろ。
これは黒とろろと言って、主に富山でしか食べられていないそうです。
昆布の薄いところを削って作っているそうなんですが、
普通のとろろよりも味がしっかりしていてとてもおいしいんです。
普通に買える富山の方がうらやましい。
ちなみに、とろろ昆布は昆布を削っているということはもちろん知っていましたが、
どのように削っているかのイメージがわいていませんでした。
四十物社長に質問してみると、さっと機会を開けて見せてくださった貴重な光景がこちら。
たくさんの昆布がプレスされて、大きなブロックになっています。
これを機械で削り出し、見慣れた姿のとろろ昆布になるのです。
社長のお話を伺い、すっかり四十物昆布さんの昆布のとりこになった私、
お土産にたくさん購入して帰りました。
でもこうして並べていたら、買い忘れがあったことが発覚。
ネット購入の他、
日本橋とやま館でのお取り扱いもあるのてで、近々日本橋とやま館で追加購入予定です。
お正月の昆布巻きに最適な昆布もありますので、
おいしい昆布に出会いたい方は四十物昆布さん、間違いなくお勧めです。
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