富山県視察 ~富山湾しろえび倶楽部(新湊漁港)~
こんにちは。
大田区久が原の料理教室MICHIKO's Cooking主宰、
料理家・圧力鍋料理研究家の戸根みちこです。
富山県視察記録の続きです。
富山と言えば、しろえび、ホタルイカ、ブリ、が有名。
その1つ、しろえびの水揚げを見るのまが2日目の最初のイベント。
富山県視察2日目は、新湊漁港のしろえび倶楽部さんにお邪魔しました。
早起きしてしろえびの水揚げを見学させていただく予定でしたが、
波が高く船を出せないために水揚げ見学はなし。
その代わり、漁師さんが座学でしろえび漁について教えてくださったり、
しろえびの殻むき体験をさせてくれたりしてくださいました。
しろえびは、売っているときはきれいな白ですが、獲れたばかりは
透き通ってキラキラとしています。
その姿から、富山湾の宝石と呼ばれているそうです。
しろえびは、富山以外にも生息はしていますが、
食用としてまとまって獲れるのは富山だけ。
なので、流通が整う前は富山の人しか食べられないものでした。
今でも、東京に住んでいる私はたまーにしかお目にかかれません。
4月から漁が解禁になり、11月末で終わり。
残りの期間は、定置網漁でしろえび以外を獲るそうです。
富山湾のしろえび漁は非常に環境に配慮した制度をとられていて、
農林水産省の「サステナ大賞」を受賞されたこともあるそう。
その制度というのが、「プール制」というもの。
しろえび漁の船が全部で8隻あるうち、
1日に漁に出るのはA班の4隻。
残りの4隻であるB班は翌日に漁に出る、という交代制を摂っているのですが、
A班B班どちらが漁に出たときも、水揚げ金はAB班全体で案分する、というのがプール制です。
この制度を取ることで、悪天候の時にでも無理に漁を出ようとするリスクが避けられ、
少しでも売り上げを稼ぐために乱獲する、ということも避けられるのです。
環境にやさしく、漁師さんの生活面での安定も得られる、
なんともジェントルなシステムです。
漁師と言えば荒々しい海の男、のイメージがあったのですが
なんて知的なシステムでしょう!
こうして海の資源が守られるのはうれしいことです。
さて、殻むき体験もさせていただきましたが、
これが想像以上に難しくて・・・。
何匹も体を分断してしまいました。
自分がむいたものは全てその場でいただき、
そのあと、漁港の食堂でもしろえびが乗った丼ぶりをいただきました。
しろえびだけでなく、蟹やイクラも♡
朝から贅沢をさせていただきました。
富山湾しろえび倶楽部の皆さま
貴重なお時間をありがとうございました。
東京近郊にお住まいで富山のしろえびに出会えない方は、
日本橋とやま館をのぞいてみてくださいね。
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